報徳小学校の田んぼは栢山の二宮尊徳捨て苗跡地で、今年から完全無農薬で化学肥料も使わない有機栽培で行うことになりました。
積小為大(せきしょういだい)
毎晩勉強していた金次郎は、読書をするための油代を稼ぐために荒地に菜種を植え、たった一握りの菜種から7~8升の取り入れになった経験や、捨て苗を荒地で丹精こめて育てて、秋には一俵の籾を収穫したことにより、自然の恵みと人の力の素晴らしさを知 ると共に、小さな努力の積み重ねが大切(積小為大)だと学び、これが後の行いや考え方の基になりました。
栢山田植歌保存会
栢山田植歌は、田植えをする農家の女の人たちが田植えの調子を取るために歌ったものです。
歌詞には農作業の様子や“鶴”や“亀”というめでたい動物や、“えびす”というめでたい神様の名前が入っていたりします。
この歌には豊作(ほうさく)の願いがこめられています。
栢山では、大正や昭和の初めころは6月中旬にはこの歌を歌いながら田植えが行われていたといいます。
しかし、人の手による田植えが姿を消し、栢山田植歌は歌われなくなってしまいました。
十数年前に地元の方が保存会をつくり、かつて録音したテープから栢山田植歌を復活させました。
今では、学区の小学校の体験学習で行われる田植えや、芸能大会・尊徳祭・栢山地区の敬老会などで歌われています。
かすりのもんぺ姿に菅笠で、昔の田植えの様子がよみがえってきます。
1 今日の田の たじろのエ うちの 家(や)のはふ見れば はふ見れば 目出度(めでた)くエ 祝へ(いわえ) ヤノ鶴と亀と♪
2 苗取れば 下葉(したば)のエ 露で ヤノ袖(そで)ぬれる 袖ぬれる 下葉のエ 露で ヤノ袖ぬれる♪
3 昼もちが 来るかとエ 見れば ヤノまだ家(うち) まだ家に おかまのエ だんで ヤノ召(め)し上がる♪
4 酒部屋(さかべや)の えびすがエ しめを ヤノ幾重(いくえ)はる 幾重はる 七重(ななえ)もエ 八重(やえ)もエ ヤノ重ねても♪
5 別れぞや 来年もエ ござれ あの歌の神 歌の神 来年もエ ござれ あの歌の神♪
0 件のコメント:
コメントを投稿