2010年6月28日月曜日

小田原のプラム(Plum)

プラム Plumすももの英名です。

プルーンもすももの仲間で干すももの総称です。
明治時代になってから多くの果物が外国からいろいろな品種を導入して、産地化されましたが、すももは大きな産地は形成されませんでした。
その理由として、すももはモモなどに比べて酸味が強く、果実が小さいことが挙げられます。
また、花の咲く時期が早いため、遅霜にあったり、日中の温度が低かったりすると、実のとまりが不安定なために栽培が敬遠されたこともあります。

 近年になって、品質の優れた品種が育成されたり、消費者の嗜好も変わって、すももの消費がのびたことから、日本各地にすももの産地ができてきました。

すももの仲間は30種類くらいありますが、大きく分けるとヨーロッパ系アジア系アメリカ系に分けられます。
ヨーロッパやアメリカではヨーロッパ系すもものドメスチカ種が多く栽培されています。
ヨーロッパ系すももは雨の少ない地域で改良されたため、雨の多い日本での栽培には難しいものがあります。
日本で栽培されているすももはアジア系のすももです。
しかし、現在の日本で栽培されている主要な品種の中には日本すももがアメリカへ渡って、改良されて、再び日本にもたらされたもの多くあります。 
日本で栽培されている主要な品種は大石早生ビューティメスレーサンタローザソルダムなどです。
主な産地は山梨県、和歌山県、長野県です。

現在日本で最も栽培されているのがこの「大石早生」です。
5月下旬頃から収穫を始め、7月上旬頃に最盛期を迎えます。
熟していないすももは常温で保存し追熟させます。               
完熟したすももは冷蔵庫で保存します。

ただし、完熟したものは早く(3~5日以内)食べるようにしましょう。
果皮に白い粉(ブルーム)が付いているものは新鮮です。
ブルームは、果粒に甘さがのってくると果皮についてくるものなので、甘さの目安にもなります。
また、手でこすったり、果物同士がぶつかったりしても粉がとれてしまうので、粉が付いているということは丁寧に収穫された証です。
食べる直前に洗うようにします。
もちろん、ブルームが付いていても全く問題はありません。

2010年6月22日火曜日

報徳小学校学習田 看板

水稲栽培農業体験学習の看板に、今年から行っている有機栽培実施中の案内を張りました。

小田原の森林

小田原市の森林の状況は、市の面積11,406haに対して森林4,260haと37%が森林です。
4,260haというと、東京ドーム910個分の面積になります。
参考までに国全体では国土の66%が森林となっています。
小田原市の森林をさらに細かく見ていくと、森林の68%の2,822haがスギやヒノキ等の針葉樹の人工林となっています。
さらにその人工林のうち、23%が枝打ちや間伐の保育作業が必要とされている、11年生~35年生までの森林となっています。
日本の森林は、第二次世界大戦によってその多くが失われましたが、戦後の経済発展のなかでさかんに植林が行われたことで、回復を遂げました。 
ところが高度経済成長期に入ると、外国産木材が安く入手できるようになり、日本の木は一部の高級材木を除いて、商品としての競争力を失ってしまいます。そのため森林を支える林業・山村の元気がなくなり、手入れされないまま放置される森林が増えてきました。

森林を育てる際、成長に応じていくらかの木を伐採します。これが「間伐」という作業です。
間伐は、健全で活力ある森林を育成するために欠かせない作業です。間伐が行われないと、細くて弱い木材になってしまうばかりでなく、表土の流出や河川の氾濫など、森林環境に深刻な影響を与えます。






こうしたことを防ぐためにも、私たち一人ひとりが森林と親しみ、森林を守る意識を高めることが大切なのです。

林業の特徴
 林業は、森林を維持管理し、樹木を伐採することによって木材を生産・販売する産業ですが、広義には木材の生産・販売だけでなく、きのこや山菜の採取、栽培、販売なども含まれます。
林業では森林の育成や管理のことを「施業」と呼び、経営も含めて森林を守る行為を生業としています。 農産物と違って、木は利用可能な資源として成長するまでの期間が長く、長期にわたる維持管理を必要とします。

1960年以降、木材輸入の自由化により大量輸入された外材に押され、国産材の自給率は急速に低下し、かつては多くいた素材生産業者や造林業者も減少していきました。 
木材による建造物や工芸品を見ても分かるように、木は地域の風土や伝統によってさまざまな製品に形を変えて利用されており、固有の文化を生み出す重要な要素となっています。
また、森林の果たす機能は国土の保全や木材生産などを含め、私たちの生活環境に直結しているため、適切な維持管理が必要です。 
各地域では森林所有者から委託を受けた森林組合等の林業事業体が間伐などを実施することによって、木材の生産・販売に大きく貢献し、林業の担い手として地域に根差した施業を行っています。

適切に間伐を行った森林
木と木の間に適度な間隔があるため、樹木の成長は良好。森林内には陽光が差し込み、若い木も順調に成長していて表土の流出も見られない。

間伐すると・・・
残った樹木の成長や根の発達が促進され、枝葉がしっかりとした木に育つ。陽光が差し込むため、さまざまな草木が生い茂り、表土の流出を防ぐうえ、さまざまな動植物が生息しやすくなる。



間伐の遅れた森林
木と木の間隔が狭いため、樹木の成長が良くない。森林内には陽光が差し込まず下草が生えないことから、表土が流失して根がむき出しになっている。


間伐しないと…
陽光が差し込まないため、根の発達も促進されず、下層部にさまざまな草木も茂らない。ひょろ長く、病害虫や風雪害に弱い木になってしまう。資源として有効な木材には成長しない。



 
小田原市では市民が参加できる主な事業として、「ふるさとの森づくり運動」があります。
「ふるさとの森づくり運動」は平成15年度から実施している事業です。
保育等の管理が行き届いていない荒廃した、針葉樹林を毎年約1haづつ広葉樹林に転換していくものです。
毎年3月に植林と9月に下刈を実施しています。
その他の事業として、森林の所有者に協力をいただきながら、市や県が事業主体となり、枝打ちや間伐等の保育作業を実施しています。


 酒匂川水系である久野地区の森林においては、平成19年度から県が森林の森づくり事業を始めたことに伴い、「水源の森づくり事業」として県と市が協力して、豊かでおいしい水を安定的に確保するため、スギやヒノキの人工林で間伐や枝打ちなどの手入れを進めています。

さらに、平成19年度から県が創設した、水源環境保全・再生のため、水源環境税を活用した、地域水源林整備事業を久野から南側の地区において、積極的に人工林の手入れを進めています。



2010年6月21日月曜日

家庭菜園等でトマト、ミニトマトを栽培している皆様へ

家庭菜園等でトマト、ミニトマトを栽培している皆様へ
トマト黄化葉巻病(おうかはまきびょう)が発生しています

神奈川県内でトマト黄化葉巻病が発生しています。
この病気は、トマト黄化葉巻ウイルス( T Y L C V ) による病気で、コナジラミ類( タバココナジラミ) によって媒介されます。この病気蔓延すると県内でトマト栽培ができなくなってしまう恐れがありますので、十分注意してください。

〔症状〕
上位葉の葉縁から黄化し、葉巻症状が見られる。
発病すると、そこから上の花は正常に咲かず、実がなりません。
生育初期に感染すると、収穫はほとんど見込めません。

〔写真左〕発病株

〔写真右上〕タバココナジラミ成虫( 体長約0 . 8 mm)〔写真右上〕蛹

このような症状が見られたら次の対策をお願いします。

・発病した株は、治りません。発病株は、感染源となるので、すぐに抜き取って、土中に埋めるか、ビニール袋などで密閉して完全に枯らしてください。
・雑草もコナジラミ類の発生源となるので除草に心がけてください。

問い合わせ先
神奈川県農業技術センター病害虫防除部
TEL 代表0463(58)0333
平成2 2 年6月作成(http://www.agri-kanagawa.jp/nosoken/boujo.asp)

2010年6月15日火曜日

間伐材のベンチ作り

平成22年6月15日(火) 

芦子小学校「環境教育」の一環として、『間伐材のベンチづくり』のための、皮むき作業を行いました。
 



間伐材早川小学校からいただいたもので、児童や先生だけでなく、保護者や地域の方々と一緒に作業を行いました。





芦子小学校にいつまでも残る“思い出のベンチ”製作のために、一生懸命皮をむきました。



『間伐材のベンチづくり』のねらい

五感使ってりや手触り、色等しみ、自然さをわう。


全校児童協力してつのものをつくりあげる体験して、仲間意識む。

間伐材でも立派なベンチがれることをり、資源大切にしたいという心情む。

2010年6月12日土曜日

『夢見るみどりの探検隊』



6月12日(土)13:30~15:00 小田原フラワーガーデン前の畑で「夢みるみどりの探検隊」主催のイベント「収穫を味わおう! 麦刈り体験」が催されました。

夢みるみどりの探検隊は、食育推進ボランティアとして、地場産の材料を使った農家直伝づくり講習会で、収穫した大豆原料味噌づくりやこんにゃくり、シソジュースブルーベリージャム野菜たっぷりのタレ作りなどにも食育活動んでいます。
40a(4,000平方メートル)の畑の麦刈りは、鎌で行う手刈りとコンバインによる刈り取りで行われました。
サポーターと親子連れら約50人が集合しました。
麦刈りをした畑には7月黒大豆の定植を行います。
麦の栽培は、黒大豆の連作障害防止のために行っていて、2年毎に農地の確保が課題となっていましたが、麦を育てることで、連作障害を防ぐことが出来ます。








夢みるみどりの探検隊では、大豆栽培や味噌づくりを通して

自然安全・安心見直してもらい、子供たちに引継いでもらうこと。
までわってきた伝統食農家生活さと自然とのわりんでもらうこと。
生産ける環境っていくことに理解関心ってもらうこと。
遊休荒廃農地活用すること。
などを目的に活動を開始しました。
参加してくださった体験感動きな波紋となってくのわるよう、探検隊がそのをまいていきたい。

2010年6月11日金曜日

宮崎県に義援金を!


宮崎県では、口蹄疫問題により甚大な被害を受け、その様子が連日のように報道されたことは、皆様もご存知のとおりです。
 そこで、小田原市では、宮崎県を応援すべく義援金を募集することといたしました。皆様の暖かいご支援をお願いいたします。
募集受付期間 
平成22年6月11日(金)~6年25日(金)
募集受付場所 
小田原市役所本庁舎内
2階総合案内
4階農政課窓口
川東タウンセンターマロニエ
城北タウンセンターいずみ
橘タウンセンターこゆるぎ
※皆様から集まった義援金は、宮崎県と社会福祉法人宮崎県協同募金会が開設する「宮崎県口蹄疫被害義援金」へ募集し、被害を受けられた畜産農家へ配分されます。

2010年6月10日木曜日

十郎梅

小田原が一望、景色が抜群でした。
例年6月中旬から、JAかながわ西湘による、梅の展示即売会を『朝ドレファ~ミ♪』や『市民会館』、『横浜シルクセンター』で行っていますが、今年は3月の凍霜害の発生により、梅の収穫が出来ないため、販売は中止となりました。
青梅の梅酒用の白加賀や南高は、栽培農家が少量ですが、直売所で販売を行っています。
熟した梅干用の十郎や南高、杉田はこれからになります。




十郎梅の状況を見てきました。

曽我谷津の山のほうで、十郎梅を発見!
凍霜害の被害にあわなかった十郎梅が、少しだけ実っていました。

実が少ないせいか、残っている十郎梅は丸々と大きく育っていました。





十郎梅の隣のみかん畑では、みかんの花が咲いていました。









よく見ると小さなみかんの実が・・・・

2010年6月8日火曜日

報徳小学校 田植

報徳小学校の5年生が地元の桜井稲作組合の指導により、水稲栽培農業体験授業を行いました。
報徳小学校の田んぼは栢山の二宮尊徳捨て苗跡地で、今年から完全無農薬で化学肥料も使わない有機栽培で行うことになりました。


積小為大(せきしょういだい)
毎晩勉強していた金次郎は、読書をするための油代を稼ぐために荒地に菜種を植え、たった一握りの菜種から7~8升の取り入れになった経験や、捨て苗を荒地で丹精こめて育てて、秋には一俵の籾を収穫したことにより、自然の恵みと人の力の素晴らしさを知 ると共に、小さな努力の積み重ねが大切(積小為大)だと学び、これが後の行いや考え方の基になりました。

栢山田植歌保存会

栢山田植歌は、田植えをする農家の女の人たちが田植えの調子を取るために歌ったものです。
歌詞には農作業の様子や“鶴”や“亀”というめでたい動物や、“えびす”というめでたい神様の名前が入っていたりします。
この歌には豊作(ほうさく)の願いがこめられています。
栢山では、大正や昭和の初めころは6月中旬にはこの歌を歌いながら田植えが行われていたといいます。
しかし、人の手による田植えが姿を消し、栢山田植歌は歌われなくなってしまいました。
十数年前に地元の方が保存会をつくり、かつて録音したテープから栢山田植歌を復活させました。
今では、学区の小学校の体験学習で行われる田植えや、芸能大会・尊徳祭・栢山地区の敬老会などで歌われています。
かすりのもんぺ姿に菅笠で、昔の田植えの様子がよみがえってきます。


栢山田植歌の歌詞

1 今日の田の たじろのエ うちの 家(や)のはふ見れば はふ見れば 目出度(めでた)くエ 祝へ(いわえ) ヤノ鶴と亀と♪

2 苗取れば 下葉(したば)のエ 露で ヤノ袖(そで)ぬれる 袖ぬれる 下葉のエ 露で ヤノ袖ぬれる♪

3 昼もちが 来るかとエ 見れば ヤノまだ家(うち) まだ家に おかまのエ だんで ヤノ召(め)し上がる♪

4 酒部屋(さかべや)の えびすがエ しめを ヤノ幾重(いくえ)はる 幾重はる 七重(ななえ)もエ 八重(やえ)もエ ヤノ重ねても♪

5 別れぞや 来年もエ ござれ あの歌の神 歌の神 来年もエ ござれ あの歌の神♪


無農薬の雑草対策に米糠を使います。












 農ギャル?も米糠散布をお手伝い




秋の収穫が楽しみです。